梅干し加工廃液を用いた菌の分離
- Admin
- 2016年6月8日
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梅干し加工廃液の一次貯蔵槽。とりあえず500mL汲み上げてきました。培地を作るのと菌の分離を試みます。ただし、pHは3,塩濃度は15%−20%ですので、菌はいないかも。中に落ちたら、大変だ。

活性汚泥を用いた廃液の浄化槽の一部。工場では梅干しを漬けるタンクや床の水洗の後の水を、梅干し加工廃液と混合し、塩濃度を0.5%程度以下にして、微生物の能力を借りて有機物を分解して浄化しています。ちなみにこの加工工場では、小規模な梅農家さんから伝統的な白梅干しを購入し、蜂蜜付けなどの定食塩濃度の梅干しを作っています。この調味廃液には、蜂蜜や砂糖、だしなどの有機物が大量に含まれて、さらに梅から出た食塩とクエン酸が高濃度で含まれています。ですので20-30倍に希釈して初めて微生物による有機物質の分解が可能となります。(たぶん)今回はこの調味廃液の有効利用を可能とする微生物の分離が主な目的となります。ところで、その梅の調味廃液を薄めて微生物を培養するだけで、こんな茶色になるんでしょうか?たしかに、この処理済みの液体を静置しますと、沈殿と透明な水溶液に簡単に分離します。

この廃液処理施設は設置されてすでに10年以上になります。

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