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Useful  bacteria

 

Halomonas菌

(大阪ガス、産業総合研究所池田との共同研究)

 ・代謝制御

 ・有用菌種の育種とその解析

 

Pseudogluconobacter菌

(塩水港精糖、大阪市立工業研究所との共同研究)

 ・有用菌種の育種とその解析

 ・発酵実験系の改良

 世界的な問題である地球温暖化は、化石燃料の大量の使用による二酸化炭素の排出が主な原因です。この地球温暖化を抑制して持続的に発展可能な社会を構築しようとする試みは、世界中で精力的に進められています。化石燃料に頼らず環境負荷も比較的小さい太陽光発電や風力発電がその一例ですね。一方、生活の中で使用するプラスチック製品や化学繊維でできた衣料品も化石燃料を原料としています。それらプラスチック製品の生産や廃棄に係わる二酸化炭素の排出と環境負荷も大きな問題です。化石燃料を用いずに環境負荷も比較的小さいプラスチックが作れたらいいと思いませんか。これが今注目を集めている「ホワイトバイオテクノロジー」です。絹糸をつくり出すカイコや綿の原料となる綿花は古くから利用されてきましたし、近年ではクモの糸も注目されています。しかし、現代のプラスチック製品の需要量を考えますと、やはりホワイトバイオテクノロジーの主役は「微生物」です。この微生物を利用するという点では、日本は伝統的に多様で高機能な発酵食品を作り出してきました。味噌や醤油、お酢に納豆がその代表例です。本研究グループでは、全ての生き物が持っているゲノム(=全遺伝子セット)に関する最新の解析技術と改変技術をこの伝統的な発酵技術と有用微生物を利用して、ホワイトバイオテクノロジーの発展に貢献しようとしています。大きな予算を受託して推進するこの研究は、多くの企業との共同研究で成り立っています。しかし、なくてはならないのがこれからの世界を担う若い人たちの英知と努力です。

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